「本気で考える、古民家活用の勉強会」がオーナー視点で開催

omura 2017/07/06

本気で考える、古民家活用の勉強会が開催

 

全国的に人口が減少し、今後の空き家の増加が課題となるなかで、古民家活用が広がりを見せています。

 

古民家活用においては、リノベーション(改修・再生)した住居やお店の事例が様々なメディアで紹介されるなど、すでにその広がりは一般的に認知され、賑わいを見せているケースもあります。

 

しかしながら、このような事例はオーナーにとって経済的な問題も抱え、リスクも負うなかで活用していかなくてはならない、という課題も抱えています。

 

そこで、古民家という遺産をいかに資産とし、課題解決に向けての取り組みを共有しようと、「本気で考える古民家活用 相続税対策の視点から」という公開勉強会が、5月12日(金)に柏原市立市民プラザ会議室において開催されました。

 

本気で考える、古民家活用の勉強会が開催

 

主催は「がんばる家主の会 近鉄八尾会」。同会は、会員数400名を超える日本最大級の家主の会で、近鉄八尾会は八尾市・柏原市・藤井寺市・東大阪市などを中心としたメンバーで構成されています。

 

当日は、家主を中心とした60名ほどの参加者で室内が埋め尽くされ、まさに皆さんの本気度が伝わってくるような説明と、参加者の真剣な面持ちが印象的でした。

 

地域会のエリアはもとより、京都や大阪市内の空堀からも登壇し、オーナー視点による活用のあり方、テナント利用、コストにかかる問題点の紹介など、様々な角度から紹介。

 

本気で考える、古民家活用の勉強会が開催

以下、各登壇者より、述べられた課題と提案のなかで 印象に残ったものを列記します。

「新築マンション・アパートに建て替えても、今後は人口減のなかで再募集時の市場規模が小さくなるのが課題」

 

「建物の特徴を活かし、居住以外のニーズを探る」

 

「投資する際は再投資も含め、10年以内の回収を」

 

「残された素材を活かすことで、改修費用を抑える」

 

「借家の集合地帯において、居住者に対する全戸アンケートを取り、すでにできあがっているコミュニティをどのように残していくかを検討した」

 

本気で考える、古民家活用の勉強会が開催

「京都のある地域では、区内に大学・文化学術施設が多くあるため、留学生を中心とした学生の賃貸物件を運営してきた背景がある。相続税対策の影響で建設激化した今後、残存する築古木造を最大限活用し、他と同じベクトルでの競争は行わないことを考えている」

 

「コストを下げても、ターゲットをしっかり設定した改修を実施することで、新入居者が続いて生まれるサイクルをつくる」

 

「『存在してきた』価値を考え、投下資金の回収、限られたエリア、持ち主感覚の重視、他とは違う価値を見出す」
 

 

「テナントとしての再活用は、住居以上にフレキシブルな建物利用が可能だが、認知への時間、固定資産税増の問題と、プランニング運営のキーマンが必要」

 

「古民家活用は手間がかかる分、楽しみもある。しかしながら、瞬間的に行う相続税対策には向かない(時間的余裕があれば効果あり)」

 

「ハウスメーカーでの建替が楽な相続税対策であるが、投資(借入金含め)の問題、陳腐化の速さも考慮しなくてはならない」

 

「自らが住んでもいいと思えるようなリフォームを、と考えている」

 

「最初のリフォームにおいて、借主が二回転してもそれほど手をかけなくてもよいものにすれば、力のある物件となる」

 

本気で考える、古民家活用の勉強会が開催

最後には、空き家活用をきっかけにまちづくり会社やネットワークなどを立ち上げ、今後の長屋の状況を調査・把握した上でのリノベーションした店舗づくり、大阪市空堀(からほり)における長屋を活用したまちづくりの事例も紹介されるなど、非常に密度の濃い内容となりました。

 

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