現地を知ることで、子どもたちと「とどけよう!!みんなのこえ!!」

omura 2018/03/10

3月11日で東日本大震災から7年。

 

昨年(2017年)11月3日、大阪教育大学の神霜祭において「とどけよう!!みんなのこえ!! ~震災復興コンサート~ 」が開催されました。

 

現地を知ることで、柏原の子どもたちと「とどけよう!!みんなのこえ!!」

 

 

このコンサートは大阪教育大学学生プロデュース企画として、音楽専攻の学生を中心とする有志が集い、開催されているもので、今年で5回目。

 

かしわらイイネットでは、前回もこちらのコンサートを取材し、まとめた記事がありますので、併せてご参照ください。

 

歌声と演奏で「とどけよう!!みんなのこえ!!」
http://www.kashiwara-e.net/node/809

 

 

毎年テーマが設定され、今回は「ひかる」。

 

単に音楽コンサートを実施するだけではなく、あらためて被災地に光をあてて現状を認識し、自身が居住する町や子どもたちが住む町にも光をあて、自発的な被災地支援や地域振興へのきっかけづくりも目的としました。

 

FILM写真展

 

そのために、9月6日から7日の二日間、実際に東北へ足を運び、被災地の状況を知る活動を実施。福島県相馬市と宮城県石巻市と女川町において、いまだ復興の進まない光景を目の当たりにし、現地の人からの声を聴き取りました。

 

福島県相馬市では、ガレキ処理でいまだに海水浴場が使われない状況や震災資料館において津波の映像を見学。石巻市では、ガイドの方の案内によって、雑草ばかりの田畑や、廃校の跡を。かつては何百も建物がありながら、住める家も住めなくなった家も津波対策で壊される状況、整備されたようで人の集まらなくなった町を目の当たりにしてきました。

 

さらに、演奏会を通じて2016年4月に地震のあった熊本にも足を運んだメンバーも。立ち入り禁止地域がいくつもあるなかで、20年はかかると言われている熊本城の修復状況も見学。

 

 

様々な現状を目の当たりにし、「自分たちの活動は届いているのだろうか」という気持ちになっていた学生に対し、「継続的に活動を行ってくれることはとても嬉しい」と石巻市の人から言われたことが、活動への励みになったそうです。

 

 

現地を知ることで、柏原の子どもたちと「とどけよう!!みんなのこえ!!」

 

大阪へ戻ってからは、応募のあった柏原市内の子どもたち50名とともに、合唱練習とワークショップを5回実施。積み重ねを経て、11月3日のコンサート本番へと臨みました。

 

 

本番前の子どもたちは、10月に被災地・陸前高田市を訪問した写真サークルFILMが行う東日本大震災写真展へ。独自で記録を続けるFILMによる、りんご農家や漁業を生業とする人の自宅で宿泊した際の写真などが展示されていて、見学を実施しました。

 

 

FILM写真展

▲写真サークルFILM写真展「東日本大震災」。記事上から2番目の写真も

 

 

 

さらに、ホール外では、子どもたちの思う「柏原の魅力」が手書きの文章とイラストで掲示。「ぶどう」「自然」「大和川」「学校」「だんじり」などが各自の思いによって語られていました。

 

コンサート当日は、クラシック音楽の他にも、昔から残る日本の歌や子どもたちも楽しめる曲を演奏や合唱で披露。

 

第1部と第2部の間のワークショップでは「ひかる」をテーマとした被災地の現状や町の魅力が伝えられました。毎年歌い継がれている「私とあなたここに生まれて」やスライドショーをまじえた「花は咲く」を今年も全体合唱。被災地や自身の町の現状認識によって披露された様々な楽曲は、さらに実感の伴った歌声と演奏になったようです。

 

 

▲大阪教育大学公式チャンネルより「私とあなたここに生まれて」

 

 

演奏会のアンケートでは、「報道されない被災地の現在の復興状況について詳しく知ることができた」「復興支援活動に関心を抱くことができた」などの声があったそうです。

 

また募金活動によって集まった23,390円は「びっきこども基金」へ全額寄付し、被災地の音楽教育(吹奏楽部の楽器購入や楽器修理など)に役立てていただくことになっています。

 

(※今回、コンサートは撮影禁止だったため、当日のステージの模様は掲載しておりません。ご了承ください)
 

 

 

 

協賛