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柏原コットンファームプロジェクトで綿の収穫祭 

柏原コットンファームプロジェクトで綿の収穫祭

※この記事は2012年10月15日に掲載したものです。

雁多尾畑の上徳谷にある遊休農地を活用し、地元企業である岡村製油(株)のサポートのなか、河内において伝統ある綿の栽培からものづくりまでを、官・産・市民協働で行う「柏原コットンファームプロジェクト」が、現在展開されています。

柏原コットンファームプロジェクトで綿の収穫祭

秋も深まり、大切に育てられた綿の収穫祭が、10月14日(日)に開催されました。
小学生から年配の人まで70名の市民が駆けつけ、およそ2000本の木々が広がる畑のなかで、綿摘みから開始。畑に広がる綿の白さに皆さん興味津々、笑顔いっぱいでの収穫作業となりました。

柏原コットンファームプロジェクトで綿の収穫祭  柏原コットンファームプロジェクトで綿の収穫祭

参加者全員の力を合わせて、この日は20キロの綿を収穫。その後は近くにある堅上中学校体育館に移動し、綿繰り、綿打ちの作業へ。

 

柏原コットンファームプロジェクトで綿の収穫祭 

八尾市歴史民俗博物館の李さんによる指導のもと、綿から種を取り、さらに不純物を取り除いた綿から糸にしていくまでの工程を、道具の使い方から学んでいきます。

柏原コットンファームプロジェクトで綿の収穫祭

収穫した直後の綿を3キロとすると、種などを除いて残った綿が1キロ。これで着物一着分に。皆さん、手作業によって種を取り除いたあとの綿の感触を確かめながら、元となる素材を実感しているようでした。

柏原コットンファームプロジェクトで綿の収穫祭

綿には和綿と洋綿があり、伝統的な河内木綿でもある和綿は太くて短いのが特徴で、それゆえ丈夫なことから、着物はもちろん、船の帆などにも使われてきました。その強さを生むために肝心な「糸つむぎ」を最後に学び、皆さん悪戦苦闘しながら、工夫をこらし、充実した表情で作り上げていく様子が印象的でした。