これまでの教室型ワークショップから、町へ出て企業やお店における実体験によって知識を得ようと、新たな「寄るゼミ」をはじめました。
個人がSNSを使って自ら発信できる時代。テーマの質も硬軟織り交ぜて、楽しみながら学んで皆さんで発信することを考えています。
今回はぶどうとワインの産地かしわらをテーマに、ワインバー「wine garden」にて開催しました。
ワインにも品種が多々あり、同じ品種でも気候や土壌などの土地柄によって、その味覚が異なります。まずは、いわば「利きワイン」のような内容。
同じワイナリーの、赤のメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、白のシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランの四種類をのみ比べ、店長の大園さんによる品種の説明とヒントを聴きながら、用意された用紙の上に置いていきます。
確かに同じ色でもその酸味、重みなど味わいはまったく違うことがわかります。ただし、これがどの品種かとなると迷うことも。
しかしながら、飲みなれている人も多かったのか、ちょっとしたヒントで正解される方も多く、その香りや味わいの違いを知るためのいい機会となりました。
後半では、柏原・安堂のぶどう園、山常園さんが新たに考案したカップに入れたぶどう「粒の宝箱」を試食。
瀬戸ジャイアンツ、セキレイ、ベリーA、そしてシャインマスカットの粒を切り離したものを、カップに詰めたものです。
こうすると、ふだんはたった数粒が傷んだために、他の良質な部分含めて商品にならない点を解消できるのも、企画目的のひとつとなっています。
特に、粒の形に特徴のある瀬戸ジャイアンツに関心を示す人が多く、「このような大きくて甘く、皮ごと食べられるぶどうが柏原にあるのか」と驚かれる他市在住の方もいらっしゃいました。
最後には、主催者も知らなかった、山常園店主・山下さんの来店もあって、急遽、柏原のぶどう質問コーナーが自然に始まるなど、皆さん楽しみながら、ぶどうやワインのことを学ぶ姿が印象的でした。