昨年夏も猛暑のなか、企業ボランティア、福祉事業所との農福連携として、ぶどうの収穫が行われました。ぶどう農家の高齢化や有休農地の課題解決を目的としたもので、昨年度に続いて2回目。そのふり返り会が、1月17日にカタシモワインフード株式会社で開かれました。(2023.01.22 12:09 追加更新)
※地域が抱える課題の詳細を記した1回目の記事も参考にしてください。
● ぶどう畑の風景を未来につなげる。多様な担い手で収穫とワインを
当日はぶどう農家、今回の収穫に携わった企業、一般社団法人エルチャレンジ福祉事業振興機構、大阪府や柏原市の行政関係者、JA大阪中河内などから参加。
事務局の大阪府中部農と緑の総合事務所が進行し、実績報告がありました。夏の日照りや雨に悩まされるなか、7月末から8月上旬にかけて計5日間実施し、総収穫量は5258.8kg。前回より糖度は高かったそうです。
雨も多かったことから契約農家からは感謝の言葉が伝えられ、企業側からは天候による日程調整の難しさなどが述べられました。
▲企業の収穫ボランティアには新田ゼラチン株式会社と株式会社アド近鉄が参加(日本たばこ株式会社東大阪支店は雨天のため不参加に)
福祉事業所については、一般社団法人エルチャレンジ福祉事業振興機構が大阪府内7事業所からアンケートをとりまとめ、「常時サポートの存在が助かった」「利用者からは暑さよりも楽しい声」「トイレの不安」「作業の効率化や工賃」「収穫以外の作業への参加」などの感想や意見が伝えられました。
▲福祉事業所の回答をまとめた一般社団法人エルチャレンジ福祉事業振興機構木戸さんから報告
参加者全員の意見交換も行われ、来季に向けた提案やアイデアも。
収穫されたぶどうからカタシモワインフード株式会社でワインを醸造し、現在ボトルに貼るラベル案を今年度も福祉事業所へ募集しています(2月末締切)。採用されたイラストからデザインがなされ、多様な人が関わった大阪ぶどうのスパークリングワインとして4月に完成する予定です。