玉手山にある安福寺では、11月29日に「玉手山安福寺フードパントリー」を実施しました。
フードパントリーとは、賞味期限のある食品や新品の日用品を集約し、生活に困った世帯へ届ける仕組み。新型コロナ感染拡大期に、各地区の福祉委員会や柏原市社会福祉協議会が取りまとめていました。
▲ボランティアの学生によって作られたのぼり
安福寺ではフードパントリーに共感し、独自の取り組みとして定期的に実施しています。これまでは集約のみでしたが、今回は配布も行いました。配布物はレトルトのカレーやご飯。これらは安福寺でのお布施で購入しています。
▲今回配布したレトルトのカレーやご飯。飲み物や日用品も用意
お布施は、周産期に子どもを亡くした父母から寄せられたものです。毎朝行う「お手合わせ」と呼ぶ供養で、親への精神的ケアになればと、住職の大崎さんが自ら強い意志で始めました。
毎月14日には介護者カフェも開催。介護するひとたちの交流の場を設け、参加代としてレトルトのカレーやご飯の提供を呼びかけています。
▲会場の安福寺第三駐車場は玉手山公園東入口近くにある
フードパントリー当日は、柏原市社会福祉協議会やボランティアの人たちのサポートで運営。会場の安福寺第三駐車場には、国分西の福祉委員会で集められた物資が寄せられました。配布を求めに来られた方は多くありませんでしたが、時間外に来られる人がいたそうです。
▲届けにきた福祉委員や地域住民の人たち。うしろが住職の大崎さん
▲今回届けられた食料品の一部
▲おむつは未使用であれば多少封が空いていても受け付ける
なかなか顔を出しづらい事情の方も地域に存在しているかもしれません。課題も抱えながらフードパントリーの仕組みがもっと広まればと、今後も安福寺では継続していく方針です。
今回集約した食料品や生活物資は柏原市社会福祉協議会でまとめられ、今後も配布に使用されます。必要な方は柏原市社会福祉協議会まで連絡を。