色とりどりのぶどうが10種類以上!
「ぶどう食べ比べ会」と称する企画「ぶどうを調べよう、味わいを楽しもう」を、会場のBed&Bicycleと共催で開きました。
参加者が持ち寄ったぶどうは下記のとおり。
スカーレット
富士の輝
シャインマスカット
レッドシードレス
グリーンシードレス(サルタナ)*メキシコ産
マスカットベリーA
クイーンニーナ
虹の雫
ピオーネ
瀬戸ジャイアンツ
マニキュアフィンガー
ナガノパーブル
BKシードレス
クイーンセブン(の天然干しぶどう)
安芸クイーン
巨峰
16品種のぶどうが揃いました。(順不同)
シャインマスカットの台頭でぶどう市場も大きく変化しました。大粒ぶどうを手がけるぶどう農家も増加。新たなぶどう品種をさらに生み出そうと研究も重ねられています。
消費者の好みもあり、甘さ重視の人もいれば、酸味が必要な人もいる。マスカット香を好む人もいれば、巨峰系(フォクシー香)を嗜む人もいる。
品種の違いを探る意味でも、先週の「えんがわBB」でのトークも踏まえて企画したものです。
これだけ揃うと、どれから手をつけようか迷うほど。まずは参加者それぞれ好きなものを食べ、話し合いました。
今週も生産者の立場で山国ぶどう園山本さんも参加。スカーレット や富士の輝を今後のためにも入手し、代々受け継がれたぶどう生産の難しさも語っていただきました。
マスカットベリーAの生産も徐々に減ってきて、ぶどうの高級化(高価格)に消費者のニーズも合ってきた面もあるそうです。
シャインマスカットの子品種もどんどん開発され、ブラックシャインマスカットと呼ばれる「富士の輝」、赤系の「スカーレット」もシャインマスカットを親としています。
▲富士の輝(シャインマスカット×ウインク)
シャインマスカットとマニキュアフィンガーの交配でクイーンセブンが生まれ、BKシードレスはマスカットベリーAと巨峰から。
染色体としては3倍体で(通常2倍体か4倍体が多い)話題の「虹の雫」。その親のブロンクスシードレスは今回持ち寄られたサルタナの系統であることもわかりました。
この日のぶどうを使ったサバサンド、甲州ぶどうの葉を用いた手毬寿しも持参していただき、堪能しました。サバサンドとぶどうの相性がよく、ぶどうの葉で包まれた手毬寿しも美味しい。苦味などないぶどうの葉の用途が広がります。
後半はBB仲村さんのアイデアで、正月番組さながらのぶどう当てクイズも行ったり。私はなぜかマスカットベリーA がわからなかった。先に食べたシャインマスカットの味覚が残っていたからかも知れません…。
今年は例年以上の猛暑、時期的にも品種がかなり限られましたが、それでも多くの品種を味わいつつ、奥深いぶどうの世界を調べる企画を来年も実施していきます。
最後に、今回のぶどうには山国ぶどう園のほか、山常園ヴァインステッケ、かねとも葡萄農園、乾のぶどうガーデンの皆様にもご協力をいただきました。御礼申し上げます。
2012年に「かしわらイイネット」を設立。地域の情報発信をはじめSNS講座講師、各種講座の主催も担う。趣味は音楽、天然石探しなど、いずれもロック。