尾張徳川家、徳川光友の菩提寺として知られる、柏原市玉手町にある安福寺。

そのなかで、祀れなくなった地蔵を受け入れアジサイを育くむ「安福寺あじさい通りプロジェクト」が行われています。

住職の大崎信人さんは、コロナ禍に第二十五世住職を拝命。

それを機に、地域の皆さんとともに子どもたちの幸せを願い、祈りを未来へつなぐ歩みを続けることを新たに始めました。心の安らぎを求める方がふと立ち寄れる場所とし、地域に根ざした活動を通じて心をほどく場を育んでいます。

続けていくなかで、生きている子どもの幸せを願う人、亡くなった小さないのちを静かに思い続ける人、新しい命を望む人など、多くの祈りを抱えた人たちが集まってきました。

 

安福寺あじさい通りプロジェクト

時を同じくして「祀れなくなったので預かってほしい」という地蔵が集まってきました。最初は2体だったのが8体に。

「子どもへ向ける祈り」と「託される地蔵」が並走して寄せられてきたのです。そこで、大崎さんは「あじさい通りプロジェクト」を敢行。

アジサイの苗を全国から募り、ひとつひとつ植えることに。本尊や地蔵に供えられたアジサイも、丁寧に植え替える活動を始めました。

 

挿し木を重ね、およそ300株の紫陽花を育ててきました。前掛け奉納や七夕の祈りなど、祈りと願いを重ねて、少しずつ広げています。

さらに今回、これらの祈りを未来へ受け止め続けるために、新しい台座を建立することとしました。そのために現在、クラウドファウンディングを実施中。

 

安福寺あじさい通りプロジェクト 大崎信人住職
▲安福寺あじさい通りプロジェクト 大崎信人住職

 

安心して迎えられる環境を整えることを目的に、優しい祈りの流れを止めることなく、未来へつないでいくための台座づくりです。

返礼品には、さまざまが立場の人が手がけた御朱印が贈られます。

箕面市の就労B型明光ワークスで働く人たちがすいた和紙を使用し、デザインも同作業所の利用者が担当。福祉用具に関わる人が消しゴムはんこを彫り、大阪市平野区の就労B型COCOで働くひとがアジサイの花びらを重ねたり、はんこを押しています。筆は、看護師として働きながら不登校の子どもたちの家族を支援する己書師範によるもの。

支える側であり、当事者としても歩んできた人たちの想いが息づいています。

クラウドファウンディングは

「お地蔵さまが見守るあじさい通りが祈りと笑顔を未来へつなぐ」として、CAMPFIRE(All-in方式)で展開中。3月15日まで。

「お地蔵さまが見守るあじさい通りが祈りと笑顔を未来へつなぐ」
https://camp-fire.jp/projects/910835/

 

なお、3月14日は「お寺で介護者カフェ」が開かれます。今回は明石祐作医師が登壇し、「元気の4本柱 ー動く・食べる・眠る・つながる」についてお話されます。

 

お寺で介護者カフェ
あかし内科クリニック 明石祐作 医師
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(写真提供:玉手山安福寺)