Report

かまぼこの味の秘密を知る。柏原にある大寅蒲鉾株式会社で見学

大寅蒲鉾株式会社

今年もあと2か月を切り、お正月商戦も本格的に始まるころですね。

おせち料理に「かまぼこ」は欠かせませんが、石川からほど近い大寅蒲鉾(かまぼこ)の工場も、一年で最も忙しい時期を迎えそうです。そんな大寅で行われた「感謝祭」〈2015年11月14日(土)〉の様子をレポートします。

10時開門時には長蛇の列ができていて、敷地内ではかまぼこ・天ぷらの即売で賑わい、炊き立てのおでんのおいしそうな匂いが漂っていました。

 

大寅蒲鉾株式会社

受付を済ませ楽しみにしていた工場見学へ。専用通路からかまぼこの製造工程をじっくり見ることができました。

工場長が「大寅かまぼこの材料はハモとグチ。ハモは骨が多い。魚の部位によってかまぼこ向き、天ぷら向きがある。」と丁寧に説明してくれました。魚をさばく→水できれいに魚の身を洗う→石臼ですり身にする、というプロの仕事を、ガラス越しに見せてもらいました。

大寅蒲鉾株式会社

40年ほど前は大阪市に大寅の工場があったそうです。ではどうして柏原市に移転したのでしょうか?

工場長によると、かまぼこを作るのに不可欠な「水」が豊富な地がいいということで、柏原市に移ったそうです。また高速道路が通った時期で物流にも便利な地だったそうです。

それから半世紀近く、柏原市での歴史を作ってきたのですね。社会見学で訪れる子供たちの学びの場にもなっているように、これからも地元の人々に親しまれる企業であり続けそうです。

大寅蒲鉾株式会社

感謝祭は終わってしまいましたが、大寅のかまぼこは、デパートの直営店などで販売されています。おでんに、おせち料理に、これからの季節においしく食べられそうですね。

(by みやび)