アート・環境・人を考え、つなぐことを目的に活動する「イエロー・ライン・プロジェクト」が結成10周年を迎え、11月30日、柏原市立市民プラザ(アゼリア6階)で記念の会を行いました。
まず、発足当初の関係者から祝辞があり、大阪教育大学 関隆晴名誉教授からは、「イエロー・ライン・プロジェクトは大阪教育大学地域連携事業の先駆けとなるプロジェクトのひとつであり、2009年から今年で10周年を迎えたことに感慨深いものがある。これからも地域・市民との連携によって活動を高めてほしい」とエールが送られました。
▲大阪教育大学名誉教授 関隆晴氏から祝辞
代表の加藤可奈衛教授(同大学教員養成課程美術教育講座)は、これまで協力いただいた団体・個人へ感謝の言葉を述べたあと、スライドを交え、活動の原点から現在に至る10年を振り返る説明。
▲代表の加藤可奈衛 大阪教育大学教授よりあいさつ
そもそも、イエロー・ライン・プロジェクトとは食とエネルギーの自給自足をめざした循環型社会を構築する『菜の花ひまわりプロジェクト』に、アートの視点を取り入れたものである。菜の花とひまわりの色でもある『黄色』をキーワードとし、人と人、人と環境との新しい関係を創ることをテーマにしてきた活動に、柏原市の歴史ある綿(花が黄色)も取り入れてきた。
「理解を得られるまでの道のりは決して容易ではなかったが、今後も継続していたい」と、今一度、原点を振り返り、今後の発展への豊富を語りました。
その後は、活動の場のひとつ「原川親水公園しずく形エリア」で発見した植物や生物について詳細な解説、スライドで示された「皿アート」を参加者全員で行う企画も。それぞれが自由に楽しめる形式でお皿に食べ物を並べていきます。中にはバナナを用いて立体的な皿アートにするひとも。
場内には天然の素材や染料、リサイクルも考えた作品、さまざまな綿繰り機や糸紡ぎ機なども多数掲示されていました。(以下、場内の展示作品を掲載します)
さらに、冨宅柏原市長の突然の来場もあるなか、「Pカフェ」と呼ばれる普段の自由な語らいの延長で 参加・協力してきた方々全員が終始なごやかにお話されていたのが印象的でした。これを機に、新たな気持ちで同団体では活動を展開していくそうです。