2024年に創業110年を迎えるカタシモワインフード株式会社が、近代化産業遺産・近鉄旧生駒トンネル(生駒隧道・いこまずいどう)と、柏原市にある日本遺産のひとつ亀の瀬トンネル(亀瀬隧道・かめのせずいどう)で熟成させた2種類のスパークリングワインを120本限定で発売しました。
酵母菌の力で自然に泡を発生させる瓶内二次発酵を施しており、3年間の製造期間の一部を両トンネル内で熟成したものです。
使用されたぶどうは、いずれも2020年に収穫した自社農園産デラウェア(同社のぶどうは大阪府エコ農産物に認定)。
▲原料と酵母を丁寧に混ぜる櫂(かい)入れの様子
搾ったぶどうの固形分は底に落とし、酵母菌にとって居心地がよい濁り具合になるのを見計らって、上澄みだけを贅沢に使用しています。一次発酵をさせて辛口ワインに仕上げたあと、ワインの状態を見ながらビンに充填し、瓶内二次発酵へ。
その後の熟成をそれぞれのトンネル内で行ったもので、 30日以上かけて毎日少しずつ人の手で回しながら、ゆっくりとルミアージュ(瓶口に澱 <おり> を集める作業)を行いました。
▲旧生駒トンネルにおけるルミアージュの様子
創業年と同じ年に開通した旧生駒トンネル(生駒隧道)で熟成されたスパークリングワインは「感謝をまとうスパークリングワイン」、地すべりを乗り越えた日本遺産の亀の瀬(亀瀬隧道)におけるワインは「希望を運ぶスパークリングワイン」と名づけられました。
カタシモワインフード株式会社によると、同じワイン醸造の課程でありながら味わいが異なるそうです。
いずれも12月1日より同社直売所、通信販売にて販売。価格は5,500円(税込・750ml)。
※画像提供:カタシモワインフード株式会社