点が線になるように店と人もつなぐ。ライブドローイングで新たな空間に
「をかしわら芸術祭」をテーマとした、9月13日のをかしわらマルシェ。日が暮れつつある時間帯からはじまるナイトマルシェとして開かれました。企画のひとつに、空間アーティストよしかわはるかさんによるライブドローイングがありました。場所はキッチンうらら。
ライブドローイングとは、観客の前で絵を描き、リアルタイムで仕上げるパフォーマンスアートです。よしかわさんが描くのは店舗の透明の窓ガラス。ここに白のペンで描きます。
多くの来場客が注目するなか、マルシェ開催前の15時から開始。観客とコミュニケーションも取りながら描くのが、よしかわさんが大切にするスタイルです。会話のなかから生まれた着想も、絵に込められるのです。

▲ひとつひとつの点や線に集中。この日の仕上げに向かう
費用は無償。「ライブドローイングによって、お店と人や地域がつながる空間になればと描いています。をかしわらマルシェには独特のやわらかい空気を持っていて、とてもいい雰囲気ですね。マルシェ全体の空気が作品に生かされました」と、感想を述べていました。
勤務する書店員でもあり、ピアノ演奏が趣味。「私にはいくつものレイヤーがある」とよしかわさんは分析しています。アーティストとしての自らをプロデュースする一面も。それらが積み重なって「空間アーティストよしかわはるか」を形成しているようです。
「ドローイング前の数日間はさすがにナーバスになった」とも。いざ筆を持とうとした時には、個のアーティストとしての葛藤が生まれました。不安になりながらもドローイングの舞台に立ち、店舗やお客様と顔をあわせたときには解消。「想定以上に早く描くことができました」と笑顔が見えていました。

▲キッチンうららに新たな表情が生まれた日
舞台となったキッチンうららのurara_meguさんからは、「まさに『アートがお客さんとお店をつなぐ日』になりました。日常に溶け込むマルシェだからこそ、日常に溶け込むはるかさんのドローイングの線がのびのびと軽やかに、窓を走っていました」と感嘆の声。
点と点が線となるように、店舗と人をつないでいく。心の底から描かれたドローイングによって、新たな息吹が生まれていました。











