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「放棄地」から「宝吉」のぶどうとワインを 

「放棄地」から「宝吉」のぶどうとワインを

かつては、柏原の山を敷き詰めるほどあったぶどう畑。大阪は日本一のぶどうの産地でもありました。それが、昨今の生産者の高齢化による減少、後継者不足も伴って、耕作が放棄される畑が目立つようになってきました。

そこへ大阪の酒店主を中心にボランティアの皆さんが多数集まり、耕作放棄地を利用したぶどうづくりが昨年の春先からはじまりました。 畑の名前は「宝吉(ほうきち)畑」。放棄地によってつくられたぶどうが「宝吉」と生まれ変わり、新たな柏原の宝となるワイン用ぶどうが採れるようにと、名づけられたのです。

この度、その宝吉畑で収穫されたデラウェアを中心として醸造された「たこシャンロゼ」が発売。そのお披露目会が開催され、40人以上の参加者がありました。

 

前半はカタシモワイナリー山本さんによる案内による畑の見学。太平寺の砂防ダムの裏から「道なき道」を歩いていき、上へ上へとめざしていきました。

 

「放棄地」から「宝吉」のぶどうとワインを 「放棄地」から「宝吉」のぶどうとワインを

 

その先に広がるように現れたぶどう畑。そこが「宝吉畑」でした。 ボランティアの人々による熱い思いがこもった土地を体感することで、ぶどうづくりにかける思いを、皆さん感じ取っているようでした。

 

「放棄地」から「宝吉」のぶどうとワインを 「放棄地」から「宝吉」のぶどうとワインを

 

見学終了後は、サンヒル柏原へ移動。

建物前の野外レストラン形式により、全員で「たこシャンロゼ」を乾杯。このワインがつくられる前の苦労を知ると、より美味しさも違うようでした。

 

「放棄地」から「宝吉」のぶどうとワインを 「放棄地」から「宝吉」のぶどうとワインを

「たこシャン」は大阪名物「たこ焼き」に合うスパークリングワインとして発売された、カタシモワイナリーの人気商品。このロゼが、宝吉畑のデラウェアをもとに、新しく醸造されました(数量限定)。

 

宝吉畑の空気を思い出しながらコース料理を楽しみ、皆さん「たこシャンロゼ」の味の深さを感じているようでした。 歓談をまじえ、なごやかな雰囲気でパーティーが行われました。