日本で唯一、綿の実から搾って綿実油を生産する岡村製油株式会社の工場見学に同行しました。普段は工場見学は行われていませんが、同社のご厚意により実施されたものです。11月15日には国分小学校PTAが見学。
同社の松井常務取締役の進行で、河内木綿を由来とする130年以上の歴史、多くの工程を経て生まれる綿実油だけでなく、リンター(短繊維)や綿実油粕(肥料)、キノコ栽培に使われるコットンハル、キシロースや二塩基酸などの説明がありました。
工場見学も行われ、参加者の皆さんはより理解を深めることに。
細部にわたる製造工程を、それぞれが興味深く見学していました。(※工場見学の詳細は割愛しています)
11月26日には関西福祉科学大学健康福祉学部福祉栄養学科の学生が見学。管理栄養士や食の研究を行う皆さんが、現場を体感しました。
「綿実油はビタミンEが他より豊富で旨みがあり、酸化しにくい特徴から揚げ物などの料理に適している、素麺(そーめん)にも使用されているなど、魅力ある油と感じた」「綿の実が余すことなく使われていることを知り、環境にも配慮していると理解できた」「油の製造を実際に見学する機会は滅多にないので貴重な経験となった」
など、多くの感想が聞かれました。
福祉栄養学科では感謝の言葉を述べるとともに、「今後の学びに活かしたい」と教員・学生の皆さんが知識を深める機会となりました。
なお、同学科では綿実油を材料としたジェラートを今年度から開発しています。
(参考)
【福祉栄養学科】学生考案のTAMAジェラート販売開始のお知らせ(関西福祉科学大学サイト)
期間限定メニューとして、年末にも「アサイー&ベリー」が学生食堂(TamaCafe)で提供されました。
(撮影:やっちょ)
実際に味わったやっちょさんによると、「乳製品、卵を使用していないとは思えないほど美味しいジェラートだった」とのこと。綿実油がジェラートにも巧みに使われていたそうです。