LINE@の講座を行うにあたり、講師の前田さんからSNS、主にLINE@に関するお話を聴いてきました。場所は、東大阪市にある週刊ひがしおおさか事務局にて。
前田さんとは今から6年ほど前、Twitterを介して知り合い、当時から「週刊ひがしおおさか」(以降、「週ひが」)の編集長。WEBサイト、SNSにおいて東大阪の記事を投稿されており、現在も交流を深めています。 (※2017年10月掲載、2020年9月再編集)
大村)今日はLINE@講座をするにあたって、お話を聴かせてもらえないかと。
前田)はい。
大村)「LINE@はじめました」って、よくお店の前に貼ってるじゃないですか。「はじめました」でホントに始まるんかなって思うことがあって。
前田)みんなよくやってますわ。「生ビール1杯サービスするから登録してね」 みたいな。
大村)よくあるパターンやね。それって昔メルマガ登録でよくやってた手法で。
前田)そうそう、LINEってメールなんですよ ただレスポンスはすっげえ速い。
大村)この間、聴いて印象に残ったのは 「最近メールチェックもそんなにしてないねん」って。50通くらい溜まったらチェックする。
前田)メールじゃなくてLINEで送って、ってパターンやね。確かにメールチェックする回数減ったなあ。
大村)確かに僕もそうで。仕事用はスマホに転送して確認するけど、個人のアドレスはホントに減った。
前田)LINEってメールの受け皿みたいになってません?大量の添付ファイル送るんやったら、長文受け取るためにはメール。簡単に済んで添付ファイルも送れるのならLINE。LINEって生活を浸食するんですよね。
大村)浸食…。
前田)ほら、携帯電話って、どこにいてもいきなり電話が鳴って生活の中に入ってくるじゃないですか。大村さんと喋ってる時に携帯が鳴って取りますやん。携帯嫌いな人はそれがイヤって。
大村)今じゃ当たり前のようにあるよね。
前田)LINEって、それもっとひどい。
大村)鳴るねえ。打ち合わせしててもね。
前田)鳴りっぱなし、止めてくれよって。で、そんな面白くない会議に出てしまったら愚痴を言うわけですよ。PC打つフリしながらメッセージで野口さんに。
大村)こわっ(笑) でも、他のお二人(スタッフ井西さんと中村さん)はそれでいいの?
前田)二人は(野口さんが)盾になってくれてるから助かってるって。
と、ここで野口さん登場
大村)ちょうど野口さんのお話してたところで。
野口さん) え、どういうことですか(笑)これどうぞ。(新聞紙にくるまれた「ぜー六」のアイスもなか登場)
大村)わざわざ買ってきてくれたんですか、ありがとうございます。
前田)永和に本店があるんですよ。
大村)ほんまのもなかにバニラアイスが詰まってるし。
前田)美味しいでしょう。
(しばらくもぐもぐタイム+撮影タイム)
大村)本題に戻します(笑)
前田)でね、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス※)の定義を変えないといけない思ってるんですよ。社会生活を補完するものってことだったじゃないですか。SNSが最初に現れたときって。
※注)一般的にSNSとは「インターネット上で社会的ネットワークを構築するサービス」とされる。特にオンラインゲームや動画サイトなどは、その広義と狭義によって位置づけが変わる。
大村)今は違うと思ってるの?
前田)だってね、Twitterというのは社会生活を補完しないんですよ。よく「村(ムラ)」って例えるんですけど、Twitterってムラがあってそれぞれに巣を作ってる、ってよく僕は言うんです。実際の生活はパラレルで進んでて、そんなリアル社会のなかで発言することと、Twitterで発言することは違うんですよ。
大村)違う人多いね。
前田)どっちがリアルか言うたら、どっちもリアルなんですよ。それが交わることがない。
大村)Twitterを多く利用している人はそうかもね。
前田)そういう人たちはそれでいいんですよ。交わらない。mixi(ミクシィ)が出てきたとき、僕らビビッたんですよね。その頃のネットって匿名性の高いものだったじゃないですか。で、そのときになって「これがSNSというもんなんだよ」とみんな認識し始めた。
Twitterが現れたときは、独自のリアルタイム性が実社会を補完できるものと思ったんですよね。そのあとにFacebookが広まった。Facebookはコミュニケーションを円滑にするツールとなった。会社とか趣味などの世界で。Facebookで○○のグループを立ち上げました、みんなで話しましょう、って成り得たんですよね。
ところが、LINE、特にLINEグループでは社会生活を補う以上の役割を持つようになった。「そのなかだけでOK」みたいな。自分たちの住み心地の良い場所を自主的に求めるようになった。
大村)すごい分析。
前田)補完するのではなく、バラレルで進む世界というのをつくりあげた。なので、それ(LINE)をSNSと呼んではいけないと、思うようになった。単なるコミュニケーションツールなんです、僕から言わせれば。これまでのTwitterやFacebookはメディアにもなりえたけど、LINEは違ってしまった。LINEがSNSって言うの抵抗ないですか。
大村)ある。講座で教えるとき、LINEをどう言うか迷うことがあるなあ。
前田)だってメールやもん。メールをより機能化したのがLINEなわけで。であれば、LINEはSNSじゃなくてコミュニケーションツールやなあと。はっきり僕はそう言ってる。
今度の講座で、具体例として週ひがでLINE@はじめたときのことを喋ろうと思ってるんですけど、朝に目覚めてLINE@来てたら読もうとするじゃないですか。
大村)うん、読む。朝は大概読んでる。
前田)朝刊みたいな感じでね。でもね、クレーム来たんですよ。
大村)えっ、なんで?
前田)うっとうしいって(笑) スマホの音が鳴るから。 えー起きるの? これで起きるんかって思った(笑)
大村)ははは(笑)
野口さん)「機内モードに」、ですかね(笑)
全員)(笑)
大村)いろんなお仕事の形態があるから、寝てる人もいるんかな。でも、クレーム言ってくる人でも週ひがファンだと思うけど、どうして週ひがのLINE@を登録してくれたわけ?
前田)え、ああ、「Twitterとかfacebookで登録してね」って言った。「LINE@はじめました」って。 (注・2017年10月17日現在 週ひがTwitterフォロワー5,462人・facebookのいいね 2,074人)
大村)やっぱり、当然のことながら宣伝したんやね。
前田)そう。大村さん言ったように、登録者は「週ひがが好きで登録したんだろう」と。であれば、ちょっと生活に入り込んでも ちょっとびっくりさせるくらいやん、って思った。
大村)朝8時や9時に送っても そんな風に言われることはないよね (※当時は8時台に送信されるようになっていた。さらにその後も時間帯が変化)
前田)そう、別に朝の7時に送ってるわけじゃないやん、早くても8時か、遅いと9時に送るようにしてた。週ひがを好きで登録してくれたはずやのに、まあそりゃ怒られましたね(笑)
そうすれば、LINE@をどう使いこなしていけばいいのか? 今度の講座「LINE@活用のキホン」にて、この続きは聴かせていただけそうです。(※終了しました)