前日の雨もあがって春の陽ざしが感じられた3月7日、柏原市健康福祉センターで「ひだまりコンサート」が行われました。
主催は柏原市ボランティアグループ「ふうせんかずら」。
友情出演のグループとともに、ミュージックベル(ハンドベル)を使った音楽が約1時間演奏されました。
ふうせんかずらは3人編成。ベルにはそれぞれに音が定められています。音階を理解したうえで、楽曲のリズムをキープしつつ3人で分担、演奏するのですから、音感とともに記憶力や判断力、反射神経も問われるような気がしました。
そう考えると奥深いもので、ベル用に巧みにアレンジされた楽曲には、トレモロ(鳴らし方)が曲の後半で増幅したり、輪唱のようなグルーヴもあり、そう簡単に演奏できるものではありません。
日ごろから多くの練習を積み重ねているんだろう、と想像しながら、次々と繰り広げられる演奏に耳を傾けていました。
この日は、同じく音楽活動を行う「RinRin」の合唱や「プチプチフルール」の演奏もあり、全13曲が披露されました。(最後にセットリストあり)
▲RinRin
▲プチプチフルール
図書館でおはなし会を行う「てんとう虫の会」による司会進行もあって、場を和ませる演出も。後半にはふうせんかずら恒例、参加者のベル体験コーナー。皆さんで演奏を楽しめる内容となっていたのも印象に残りました。
▲図書館でおはなし会を行う「てんとう虫の会」が司会進行
▲ふうせんかずら恒例、ベル体験コーナーも
感染対策としては、会場となった交流ホールの定員を申込制の30人とし、常にドアと窓を開けて開催。2部構成とした休憩時間にはさらに換気も行っていました。会場に来られない人に向け、柏原市社会福祉協議会・柏原市ボランティア連絡会のサポートでリモート配信も実施。演奏者はマスクを着用しました。
▲休憩時に窓を開放
▲柏原市社会福祉協議会と柏原市ボランティア連絡会のサポートでリモート配信
演奏終了後の慌ただしいところを失礼し、ふうせんかずらの牛尾さんにお話をお聞きしました。
昨年は練習する機会はあったものの、新型コロナの影響で高齢者施設などへの訪問ボランティアがゼロに。活動は大幅に止まってしまいました。今後をどうしようかと考えていた昨年後半、もう一度自分たちで演奏してみようと企画したそうです。
▲ふうせんかずらの皆さん
そこで、コンサートの名前をどうするか、メンバーで思案しました。
グループ名「ふうせんかずら」の花言葉は「あなたと飛びたい」。
メンバーの大久保さんから『「飛(ひ)」の字をコンサートの名前に入れてはどうか』と提案があり、いくつかの候補から「ひだまり」と名づけられました。
それを基にベル譜担当の萩田さんがチラシを作成。その後も『多くの人たちの協力があって、本日のコンサートは無事終えることができました』と、感謝の言葉がありました。
▲ラストは「みんなでコラボ」による「花は咲く」を
ふうせんかずらの結成は2002年。来年で20年を迎えます。これからも「ひだまり」のような温かさが感じられる活動が続くといいですね。(おおむら)
「ひだまりコンサート」セットリスト
第1部
・しゃぼん玉
・どじょっこふなっこ
・北の国から
(以上、ふうせんかずら)
・さくらさくら
・ふるさと(嵐)
(以上、RinRin)
・Hot Limit
・恋
(以上、プチプチフルール)
<休憩・換気>
第2部
・かねがなる
・風のとおり道
(以上、ふうせんかずら)
・歓喜の歌(ふうせんかずら+プチプチフルール)
・ベル体験コーナー(ふうせんかずら)
・夜空ノムコウ(ふうせんかずら)
・花は咲く(みんなでコラボ)