Report

昔からの知恵が詰まった「しめ縄作り」を体験。正月の文化も学ぶ

2022年もまもなく終わろうとしていますが、お正月の準備は順調でしょうか。

玄関には、みなさんのお宅ではどんな飾りをつけますか。最近はリース状の飾りが多いように感じますが、我が家では、手作りのしめ縄を入口につけました。

というのも12月初旬に市立歴史資料館で開催された「しめ縄作り」教室に参加して作ってきたものなんです。その「しめ縄作り」の体験の様子をリポートします。

親子でしめ縄づくり

12月4日、親子連れや常連の方など約10組の参加のなか、安村館長が講師に。昨年まで教えてくださっていたしめ縄の先生がご高齢で退任されたため、館長が代役になったと、冒頭に説明がありました。

館長は「教える立場にないのですが」と言いつつも、しめ縄は、本来聖域とこの世との境界線であること、以前しめ縄は柏原市の地場産業でもあったことなど興味深い話で、しめ縄のことを改めて知るきっかけになったと思います。

いざしめ縄作りが始まると頑張って取りかかるのですが、締めていく向きが反対になったり、藁(わら)の量が定まらなかったり、藁をたたいて柔らかくする加減が適当でなかったり、なかなか難しい。館長や、資料館のスタッフの方に何度も助けてもらいようやくしめ縄の形になりました。

親子でしめ縄づくり

しめ縄につける紙垂(しで)の作り方も教えてもらい、あと裏白やだいだいは各自で用意して完成になると教えてもらって体験教室は一区切りとなりました。館長からは「みなさんうまく作れてます、玄関に充分飾れますよ」と太鼓判。

そのあと、玄関用のしめ縄だけでなく、台所の三宝や、トイレの飾りも教えてもらいました。盛りだくさんな内容でした。

昔の人の知恵がつまった藁細工体験は、とても有意義な時間になりました。素敵なしめ縄を飾ったので来年は、歳神様を気持ちよくお迎えできそうです。