市内循環バス「きらめき号」

柏原市では、市内循環バス「きらめき号」のルートを大幅に見直し、5月1日より運用を開始しました。

市内循環バスは1997年に路線バスが廃止されたことによる代替バスとして、1998年より運用を開始。高齢者や障害者の外出支援、人的交流と地域活性化、公共施設や駅へのアクセス向上をめざして運行しているものです。

運行開始から20年近く経過し、人口減少や少子高齢化、運転手不足の課題が浮上。近隣の南河内で運行していた金剛バスは2024年12月に事業を廃止するなど、社会的な課題のひとつにもなっています。

 

市内循環バス「きらめき号」
▲新しいきらめき号の路線図。色でコースをわかりやすくしている(河内国分駅東口にて)

 

そこで柏原市は2023年度から2024年度にかけて「公共交通のあり方検討」を実施。鉄道・バスなどの交通に加え、人口やまちづくり、観光の側面においても幅広く町の状況を分析しました。市民アンケートの移動ニーズも踏まえ、今回のルート再編に至ったものです。

大幅なルート変更の特徴は、(JR・近鉄)柏原駅と(近鉄)河内国分駅、主要公共施設を結ぶ「南北ルート」の新設。この南北ルートを中心に、柏原駅周辺や河内国分駅東西の各ルートを別途設定しています。

 

市内循環バス「きらめき号」
▲河内国分駅東口の時刻表

 

そこで、筆者は6月3日に乗車体験しました。乗ったのは、午後の第6便・14時10分国分駅東口発のバス(1号車)です。以下、写真とともに掲載します。

南北ルートJR柏原駅西口行きのコースは次のとおり。呼称は公式のままです。(安堂駅)は便によって停車しない場合あり。

国分駅東口 → JR高井田駅 → 歴史資料館前 → 高井田台 → 市民交流センター → JR高井田駅 → 国豊橋北詰 → 市役所前 →(安堂駅)→ 文化センター前 → 市立柏原病院前 → 柏原中学校南 → JR柏原駅西口

この日は台風6号接近直後とあって、どんよりとした曇り空。風も残るなかでの体験乗車となりました。

市内循環バス「きらめき号」
▲このバスに乗ると幸運が訪れる?柏原のイメージイラストの車体

 

市内循環バス「きらめき号」
▲南北ルートは赤が目印。柏原駅行か河内国分駅行なのかを確認しよう

 

出発当初の乗客は私含めて8人。14時10分発で高井田駅には同16分に到着です。ここで降車する人が4人。それぞれ地域住民の方、高井田駅に向かっていました。

市内循環バス「きらめき号」
▲高井田駅にて

 

その後は市立歴史資料館をまわってから、新しくオープンした市民交流センター(wakka)へ。高台にある立地ですが、国分駅から13分ほどで到着。

 

市内循環バス「きらめき号」
▲新しい市民交流センターへの利便性も考えている

 

市民交流センター「wakka(ワッカ)」
5月7日にグランドオープン。市民交流センター「wakka(ワッカ)」の内覧会へ ※2026.06.07 オープン後に撮影した写真を追加。 5月7日からオープンする柏原市立市民交流センター「wak...

 

国分駅からの乗客は、ほとんどが柏原市役所までに下車しました。ここから新たな乗客とともに、柏原市民文化センター前を抜けて市立柏原病院へ。緊急や重篤ではない際の通院に使えるのではないでしょうか。

市内循環バス「きらめき号」 市内循環バス「きらめき号」
▲柏原市役所と市立柏原病院へ向かう

 

このたび新設された停留所は、府道本郷大県線沿いの柏原中学校グラウンド南にもあります。ここを降りるとオガタ通り商店街があり、工夫して乗車すると商店街の買い物もできそう。

市内循環バス「きらめき号」
▲府道本郷大県線柏原中学校南に停留所が新設(写真は北側)

 

JR大和路線のアンダーパスを抜けて柏原駅西口ロータリーへ14時45分に到着。河内国分駅からは約35分でのルートでした。

市内循環バス「きらめき号」
▲柏原駅西口ロータリーへ到着。河内国分駅からはおよそ35分

 

 

実はこの1号車、柏原駅からの続きがあるのが特徴でした。このまま14時48分発の「柏原ルート」のバスとして運行するのです。その後も移動したい方は乗車したまま「柏原ルート」で移動が可能。(※黄色の札に変更)画像を下に追加

市内循環バス「きらめき号」
▲柏原ルートは黄色が目印。柏原地区で南北ルート(赤)の周囲を運行

 

国道25号線のJA柏原支店前から旧国道170号線を通り、太平寺・大県・平野・山ノ井地区へ。太平寺のぶどう畑付近もめぐり、比較的高さのあるコースを通っていきます。山ノ井の停留所は「堅下北スポーツ広場」でした。

市内循環バス「きらめき号」
▲堅下北中学校近くを通る

 

市内循環バス「きらめき号」
▲山ノ井の停留所は堅下北スポーツ広場

 

その後は法善寺へ抜けて、再び市立柏原病院前、本郷の自立支援センター前まで通って、柏原駅西口へ戻ることに。

印象に残ったのは、自立支援センター前です。ちょうど利用者の方々が数名乗車。それぞれ目的地へと移動し、障害のある人にも必要な移動手段であることを認識しました。

 

市内循環バス「きらめき号」
▲自立支援センター前へ。利用者の交通手段となっている

 

15時31分に柏原駅西口へ到着し「柏原ルート」はここまで。15時36分にはふたたび「南北ルート」として1号車は運行し、先の南北ルートを逆まわりに、オリーブ柏原PLUS前と高井田公園前を加えた停留所をたどって国分駅東口まで戻ります。16時09分に到着しました。

さて、もう2時間が経過。ここで取材は終わろうと、いったん下車しました。が、さらに待っている乗客が多くいらっしゃるではないですか。

なんとこの1号車、今度は「国分東ルート(反時計回り)」として16時15分に運行することが判明。せっかくなので再び乗車しました。この時間は補助席も使った満席に。

市内循環バス「きらめき号」
▲車体に貼られた札が目印。国分東ルートは青となっている

 

国道165号線を使い田辺地区から国分図書館前のバイパスを抜けて、国道25号線で東条町方面をめぐるコース。印象的だったのは田辺地区や国分本町7丁目の高台や、駅から遠方の東条町の利用者の多さ。夕方とあって、買い物や学校帰りの利用者が目立ちました。

市内循環バス「きらめき号」
▲国分図書館前へ

 

市内循環バス「きらめき号」
▲青谷の弁天橋。大雨の影響で増水していた

 

さらにこのバスは、新設の「亀の瀬地すべり歴史資料室前」へ向かいます(国分駅から約16分程度)。車・二輪車などの利用ができない人にとっては使えるバスとなりそうですね。(※平日1日6本)

市内循環バス「きらめき号」
▲新たに亀の瀬地すベリ歴史資料室前にも運行

 

最終的に、ふたたび国分駅まで戻ってきたのは17時10分。結局、約3時間かけて、柏原市内の3本のルートを巡りました。本来は目的地あっての利用ですから、目的に見合った乗り方を組み立てるといいのではないでしょうか。

各ルートをコンパクトに設定したことで、以前の広範なルートより利用しやすい循環バスに生まれ変わっています。

市内循環バス「きらめき号」
▲降車の前に「とまります」ボタンをお忘れなく

 

平日のみの運行とはいえ無料。高齢者や障害者、駅から遠い買い物弱者の方々にとっては、使いやすいバスとなったと感じます。今後は、別の取材も兼ねて堅上地区など他のルートも体験する予定です。

なお、ルートについての詳しい説明「運行概要ガイドブック」が、柏原市交通政策課のWebサイトからダウンロードできます。詳細説明とともに、「マイマップ」と呼ばれる、自分用コースの書き込みもできるようになっていますので、ぜひ利用してみてください。

柏原市交通政策課サイト
市内循環バス「きらめき号」 | 大阪府柏原市
https://www.city.kashiwara.lg.jp/docs/2014011600010/