Report

3年ぶりの大阪・関西ワインフェスは中之島で。地域のワインと食を楽しむ

大阪・関西ワインフェス

公園の木々が赤や黄で色づく中之島。11月20日、大阪市中央公会堂前広場ではワイングラスを片手に歩く人びとの姿が見られました。関西のワイナリーが集った「大阪・関西ワインフェス」の光景です。

コロナ禍前は主に柏原市の大和川河川敷で行われていましたが、今回は開催時期も場所も代え、3,000人の事前申し込み制に。感染対策や協力を呼びかけながら、3年ぶりの実施となりました。

 

大阪・関西ワインフェス
▲オープニングセレモニーでは多くの来賓も

 

大阪・関西ワインフェス
▲食のブースは17並ぶ

 

大阪・兵庫・滋賀・和歌山・奈良から15のワイナリーが幅広く集い、17ブースのフードも用意され、各地のワインと食が楽しめる内容。

柏原市に醸造所を持つワイナリーとしては、カタシモワイナリー、天使の羽ワイナリー、隣の羽曳野市からは河内ワイン、飛鳥ワインがブースを構えていました。

 

カタシモワイナリー ▲カタシモワイナリー のブース

 

カタシモワイナリー 宝吉スパークリング
▲宝吉オレンジスパークリング

 

食では、柏原市の「ぱん処ちどり」がカタシモワイナリーの赤ワインを使ったリュスティック、グラッパ使用のカヌレを。

ぱん処ちどり
▲ぱん処ちどりも人気

 

(実際の写真はイイネットSNSでもアップしましたが、同店のInstagramの方がよりわかりやすい画像があるので、そちらをご覧ください)。

 

奈良で初めてワイナリーを立ち上げた「木谷ワイン」の木谷さんはカタシモワイナリーで技術研修を受け、2018年に独立、今年香芝市で醸造所を設立しました。

木谷ワイン
▲奈良県初のワイナリー木谷ワイン

 

「おおさかぶどう・ワインの郷」の奥田さんとはもともとSNSでつながっていたものの、「つむぐワインプロジェクト」のぶどう収穫で、この夏に初めてお会いしたところ。

おおさかぶどう・ワインの郷
▲おおさかぶどう・ワインの郷

 

ほかにもフジマル醸造所は柏原市にも畑があり、そこで収穫したデラウェアなどを毎年醸造しているし、大阪エアポートワイナリーも・・・と言い出したら、酔いがまわって帰れなくなったら大変なので、今回は遠慮してしまいましたが、柏原に縁のある醸造所も多いのです。

大阪・関西ワインフェス

 

大阪ワイナリー協会事務局長の森さんが司会進行をつとめたワイントークショーでは、丹波ワイン、木谷ワイン、河内ワイン、カタシモワイナリーから登壇。

トーク終盤で、丹波ワインの醸造を担う内貴さんから、同社では北海道で畑を開墾し、ぶどう生産から醸造までこぎつけたという話も。

大阪・関西ワインフェス
▲4社によるトークショー

カタシモワイナリー高井社長からは「温暖化に負けないぶどう生産を地元でめざし、ワイン醸造を行っていきたい」と、気候変動によるぶどうづくりへの対策の切実さが垣間見られた一幕もありました。

その後、「ワインとまちづくり」をテーマとしたトークでは、アーバンツーリズム大阪の久保田さんが「町のストーリーを背景とし、2025年万博の後まで見据えた事業が必要」と指摘。さらに、同業者が集まる共同体の特徴として「蹴り合い」という言葉が使われていました。

大阪・関西ワインフェス

「蹴り合い」が単なる足の引っ張り合いとなると共倒れ。「ライバルでもある事業者同士が切磋琢磨し、それぞれが質の向上をめざす」と受け取りました。

技術向上には環境整備も大切ですが、蹴落としてばかりではせっかくの地盤も崩壊しかねません。各ワイナリーの気概と向上心が全体を形づくり、成熟させていく。ワインを楽しみながらも、個々のあり方をあらためて教わったフェスでもありました。

 

大阪・関西ワインフェス
▲恒例のじゃんけん大会も14社で。それぞれの醸造にまつわる話も聞けた