「ガチャガチャ」と耳にして、地域や世代によって受け止める印象は違うかもしれません。硬貨を入れてレバーを回すと「ガチャガチャ、ポン」とカプセルが出てくる響きが、「ガチャガチャ」「ガチャポン」などの呼び方が生まれました。
一般的には「カプセル自動販売機」「カプセルトイ」などと呼ばれ、何が出てくるかわからない「くじ引き」のような感覚が、子どもごころををくすぐるものです。
そんな楽しさとともに大学や地域をより深く認知してもらおうと、大阪教育大学の学生によって「大教ガチャガチャプロジェクト」が立ち上げられました。学内で募集された「学生プロデュース」における企画で、大阪教育大学芸術専攻の学生有志8名によって考案。
応募のプレゼンに向け、今年の年度初めに集まり、LINEグループなども駆使して議論。40ほど出された案から「ガチャガチャで楽しむ」「大学の学科を知ってもらう」「大学に近い国分地域のお店の情報を発信する」をピックアップ。最終的にこれら3つを組み合わせた企画がまとめられ、「学生プロデュース」で採択されました。
実施目標は11月の学園祭(神霜祭)とあって、8月の夏休み期間にも週1回ほど集まり会議や作業を実施。お店紹介では、国分地区ならではの店舗へ取材を行い、依頼に応じた6店舗の特徴を掴みました。これらの内容は紙媒体で発行。
▲配布された冊子(最後のページ部分のみ撮影)
神霜祭当日は、芸術専攻ならではの試みとして、学内において壁を用いたウォールアートが2カ所用意されています。
▲1カ所目で撮影(後日追加した写真です)
ウォールアートの内容は当日のお楽しみ。これらを用いて、いわゆるインスタ映えするような写真を撮影できるような仕掛けもあり、スタンプラリー形式で巡るものです。
スタンプラリーを終えた人には、ガチャガチャを楽しむ権利が与えられます。ガチャガチャは「学科ガチャ」と「国分ガチャ」の2種類。
▲当日用意されたのは、皆さんでつくられた缶バッジでした
ここから出てくる「お楽しみ」と、配布される冊子を組みあわせると、より大学と地域を深く認知できる仕掛けとなっています。
▲こちらでは撮影すると立体的に見える仕掛けとなっていました。
練り上げられた発想によるガチャガチャめぐりと、当日までお楽しみのグラフィカルな制作物は、11月3日~5日に行われる大阪教育大学の神霜祭で披露されました。
ガチャガチャの中身は三日間で300個。1日あたりの数は限られていますので、興味のある方は各開催日早めに楽しまれるのがいいかも知れませんね。初日を拝見したところ、ガチャガチャができなくても、子どもも大人も楽しめるアートとスタンプラリーの組み合わせとなっていました。
おことわり)※当日までの学生の皆さんからの聴き取りに、学園祭初日の内容を追加、再編集しました。