来年開催予定のKASHIWARA芸術祭へ向け、キックオフとなる「Anyアート展」(主催:Any Art)が12月4日〜6日に行われました。
会場のふれあいステーションでは、画家、環境、学生がそれぞれのテーマで表現した作品を展示。
迫力を感じたのは、柏原市在住の画家、森山陽介氏が描いた「視線の行方」でした。2019年度独立展を受賞。
絵画の大きさはさることながら、細部まで緻密に描かれた技法で今にも人馬が飛び出てきそうな立体感がありました。(そのままの撮影は遠慮しました)設置にも工夫したそうです。
「くるくる布リユースクラブ」はリユース活動で集められた布の端切れ、使われない素材を用いてのバッグや作品を展示。布の端切れの山もあって、これらも表現の一つのように思われました。
大阪教育大学の学生が中心となったマンション生活での創作と記録は、先に行われたAnyArt「トークセッション」で紹介のあったもの。
藤井寺市にある「マンションみどり」に居住する学生が、建物自体をアート作品にするかのような記録集。空室が多いことからオーナー側から使っていいよと言われたことがきっかけで、コロナで休学となった頃に創作活動にいそしんだそうです。
トークセッションの際はメインテーマの内容が大きく、筆者は頭の切り替えができずに聴いてしまい、なかなか文字にできずにいました。(ごめんなさい!)
が、今回の写真の数々を見ていくうちに、実際にマンションも訪問したいと思いました。それくらい体温を感じる記録集になっていました。
さらに印象に残ったのが、その手前に展示されていた二つの作品。まさにコロナ禍で人と会えなくなった学生の心象が表現され、説明つきで展示されていました。若いひとたちがどのような心持ちで日々を過ごしていたのか、その声が伝わってくるようでした。
実はふたたびこれらの作品に偶然出会うことになるのですが、それはあらためて。
(おおむら)