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松岳山古墳の被葬者はいったい誰?【松岳山古墳群の謎・謎・謎】

松岳山古墳の被葬者はいったい誰?【松岳山古墳群の謎・謎・謎】

 

10月11日、柏原おいな〜れガイドの会主催の「松岳山(まつおかやま)古墳群の謎・謎・謎」、歴史資料館の安村館長の講演を拝聴してきました。会場のフローラルセンターは歴史ファンと思われる方々で満員、どこから来られているのかわかりませんが、関心の高さが伺えました。

タイトルどおり謎の多い松岳山の推測記事がネットには多く見られます。が、これまでの発見、調査した資料から分析された安村館長の講演は非常に勉強になりました。

この古墳群に関わる人物は3世紀半から4世紀半に大和川水運を利用し、近くの芝山から産出した石材を職掌とする当時の王権直属の集団を想定している、とのこと。(芝山の石材は箸墓古墳にも使われている)

これらは渡来人ではなく、讃岐や百済にも交流を繰り広げた者であろう、とのことでした。それくらい、当時としては巨大な前方後円墳、数々の副葬品、それらの地域につながる可能性の高い共通する出土品が見つかっています。とっくりの形をした土器は、国内では珍しいそうで。

いずれにしても、この地域には、石に関するの文化や歴史的背景もあったことが、もっとクローズアップされてもいいのではないか、そのように感じました。

 

 

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なお、この講演をフォローする形で、10月18日(日)13時~16時に、JR高井田駅を出発点とする高井田古墳群、高井田山古墳、松岳山古墳をめぐるウォーキングが行なわれます。
参加費 100円、締切は10月15日(木)。
 
お問い合わせ、お申し込みは、「柏原おいな〜れガイドの会」まで

※上記イベントは終了しました。