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山の日に「アウトドア」もサブテーマで開催 〜をかしわらマルシェ〜

をかしわらマルシェ

 

東京五輪が終わった途端、停滞前線の影響で西日本を中心に長い雨が続いています。お見舞いを申し上げるとともに被害が大きくならないことを祈るばかりです。

 

感染の再拡大、世の中の空気、昨年以上に今年はどうなっているのだろうと案じつつ、「伝える」仕事として少しだけでもと、8月8日の「をかしわらマルシェ」に足を運んできました。

 

をかしわらマルシェ

 

緊急事態宣言下で行われたマルシェ。

「年一回半年一回の特別なイベントではなく、次はいつあるかわからないイベントではなく、不要不急のイベントでもなく、まちの日常にある、月1回の固定の市場(Marche)」と、主催者側ではその趣旨とあり方を説明し、「必要とされるときにお越しください」としています。(主催者SNSより)

 

なので筆者も少しの時間だけ、メイン会場でそのひとときを過ごしてきました。

だからと言って、普通に感染対策を取るだけでないのが、をかしわらマルシェならでは。

分散開催、ブースの間隔を開ける、テイクアウト、場内での飲食禁止、ガイドライン遵守などは事前に知っていましたが、真っ先に驚いたのが、こちらのスタンド。ページトップの写真含め、着くなり思わず数枚撮影しました。

 

をかしわらマルシェ スタンド をかしわらマルシェ 不織布マスクの呼びかけ

 

ウレタンマスクの来訪者には「不織布マスク」への変更が促されていました。飛沫対策には不織布マスクを、と。

確かにデータとして不織布マスクの有効性が認められています。対策に万全という言葉はないかもしれませんが、実施にあたってここまではお願いしたい、という主催者側の姿勢がひしひしと伝わってきました。

 

台風接近で天候が心配されていましたが、そんな不安もどこへやら。昼間の熱さのあとは少しの風が心地よい夏の夕方。当日は「山の日」で、今回のサブテーマは「野外・アウトドア」でもありました。

 

新たな出店ブランドとして、アゼリア柏原に事務所のある「DAY OUT」さんがブースを構えてらっしゃいました。

 

をかしわらマルシェ dayout

 

ウインドウからグッズや自転車の見える、3階西にある事務所。どこの会社だろう、小売をやっているのかな、といつも歩いていたものですから、今回(今頃…)謎が解けました。

主にアウトドア製品の企画・製造を手がけていて、今回新たに「DAY OUT」というブランドを立ち上げられたそうです。

もっと他にバッグなどさまざまな商品が展示されていたのですが、財布や携帯扇風機カバーのみの写真でごめんなさい。

 

タマルメガネテンとDAYOUT
▲タマルメガネテンとDAYOUT

 

 

メイン会場中心ではスウェーデントーチ。あとから、この焚火台も「DAY OUT」さんが協力されたことを知りました(汗)。トーチは河内長野の公工藝という職人さんによるもの。

日没後はトーチを囲んで、ゆるやかなひとときとなったそうですが、所用でそこまでは滞在できませんでした。

 

をかしわらマルシェ スウェーデントーチ
▲場内に灯されたスウェーデントーチ(丸太に切り込みを入れた焚き火)

 

その後、炭化した部分を取り除いて、スツール(背もたれのない椅子)に再利用したそうです。常にそのアフターまで考えているところ、お手本にしたいなと思いました。

 

メイン会場の大正通りポケットパーキングは野外でもあって、密閉ではありません。お盆も近かったため隣接する飲食の実店舗はお休み。個人的にはあまり密接にもなりたくなかったので(汗)今回は話しかけてくださる人だけと語らった、という感じでした。毎度のことながらすべてまわれず、すみません。

 

マルシェですから個々の売り上げは当然大切でしょう。が、数字で見える結果重視のイベントやセールとは別の位置にあるような「をかしわらマルシェ」。

そのスタイルを今回も垣間見た夏の一日(いや、実際は1時間少しのひととき)でした。

(おおむら)