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「愉快に、わかりやすく、柏原をPR」

「愉快に、わかりやすく、柏原をPR」

ヨルゼミ最終日は、コピーライター中田諭志さんをお迎えし、「愉快に、わかりやすく、柏原をPR」と題する講義を行いました。

中田さんは柏原市出身。百貨店のハウスエージェンシー、広告代理店、制作プロダクション勤務を経て、現在はフリーランスで広告業界に携わっていらっしゃいます。

最初に、自己紹介を兼ねてご自身の仕事内容や実績から、言葉が持つ力について解説を。

 

「愉快に、わかりやすく、柏原をPR」

その上で、これまで使われた広告のコピーがどのように編み出されたか、何を狙っているのかを、クイズ形式で説明していただきました。

 

「思いつくまでしっかり考える」「慣用句を大切にする」「その商品を使うところに身を置く」など、コピーに使われている言葉には「確固とした裏づけがある」と強調。

 

「愉快に、わかりやすく、柏原をPR」

 

同じ意味でも言葉を言い換えるだけで、受け手の印象がガラっと変わってしまう表現を、ネタ形式で披露。

 

「愉快に、わかりやすく、柏原をPR」
▲長く続けている人を「レジェンド」と表現するだけで印象が変わる

 

これらを実践するためには、例えば好きな作家のエッセイなどをお手本にし、自分にとって使える言葉、不要な言葉の取捨をはっきりさせ、自らのスタイルを持つことが大切である、と勧めていただきました。

 

それらを踏まえ、柏原のPRを考えるワークショップへ。

事前に、大阪にある全市町村のスローガン一覧を示し、「あらゆる層の人に万遍(まんべん)なく訴えようとすると、まったく味のないものになる」と、公平性を保つばかり言葉に力がなくなってしまうと解説も。

柏原のまちの良い点、悪い点を参加者から挙げていきます。

 

「愉快に、わかりやすく、柏原をPR」

 

柏原が「かしわら」と呼んでもらえず、奈良の橿原(かしはら)と間違えられること、ワインがまちを代表する産物となっていること、の2点が特徴として挙げられました。そして、ひとつのコピーが。

「かしわらの『わ』はワインの『わ』」

柏原のまちが持つ2つの特徴が込められた言葉に、なるほど、と手を打つ人も。
さらに、ネットワークの『わ』や、綿の『わ』でもいいのではないか、と話が膨らみ、ひとつのコピーをきっかけにして、参加者個々の活動にまで議論が活発となりました。

 

「愉快に、わかりやすく、柏原をPR」

 

中田さんからは、柏原のまちのPRとして役立つのであれば使ってください、とあたたかい言葉をいただいています。かしわらイイネットとしても、これらのコピーをもとに、柏原というまちの個性をどんどん訴えていきたいと、考えています。

 

その後の懇親会の模様。

 

「愉快に、わかりやすく、柏原をPR」

 

 

【 参加者の感想 】

「頭の切り替え、日常の気づいた点の思わぬ大事さは参考になりました。」

「キャッチコピーのヒントが、普段の会話の中にあるということが斬新でした。」

「とても有意義な時間でした。これからは何でもメモろうと思いました。アイディアはいろんな会話から生まれるんですね。楽しかったです。」

「意識して言葉を感じることに、少し気を遣おうと思った。」

「とても面白かった。なぜ、一言で人をひきつけ、うまく表現できるのか?ひょっとしたら、私たちおばちゃんの会話はいつもそんな風で、自分たちは気がついていないのではないかと思った。」

「コピーの重要性、浸透性、認知力をあらためてわかりました。」

「コピーに対しての姿勢、取り組み方がよくわかりました。『コピーは企て』」

「とても興味深い内容でした。もっといろんな人にも聴いてほしいなと思いました。」