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大県本郷線がアンダーパスで開通。国道25号線と大県地区をつなぐ

鉄道下をくぐるアンダーパスが開通

市道今町上市線から市道長瀬川西線をつなぎ、JR関西本線(大和路線)下をくぐる「アンダーパス区間」がこのたび完成し、3月19日に式典がとり行われました。

来賓に中谷大阪府議会議員、冨宅柏原市長、山下柏原市議会議長、新屋柏原市議会副議長、柏原警察署と西日本旅客鉄道株式会社の各代表も迎え、地域住民とともにテープカット。柏原中学校吹奏楽部による演奏が式典に華やかさを添えました。

アンダーパス完成による今回の開通部分は、都市計画道路大県本郷線の国道25号線から柏原市道上市法善寺線までの約600m。

 

鉄道下をくぐるアンダーパスが開通
▲式典当日掲示された地図より。東西に赤く塗られた部分が開通(最も西側が国道25号線)

 

府道大県本郷線の一部が開通。柏原中学の南側と中央温泉付近を直線で結ぶ
大県本郷線の一部が開通。長瀬川と中央温泉付近を直線で結ぶ https://kashiwara-e.net/news/18412/ 3年前から工事が進められていた都市...

 

大阪府八尾土木事務所によると、アンダーパス区間は2016年から着工。R&C工法と呼ばれる手法を採用しました。

具体的には、線路両サイドの竪穴から防護部材となる箱型ルーフを押し込み、本体構造物(ボックスカルバート)を設置する、という慎重かつ大がかりな作業です。

上から掘削することなく、かつ鉄道の運行を止めることなく地下構造物を築造し、2021年に工事が完了しました。その後排水工事や電源などの周辺整備を進めたあと、今回の開通に至ったものです。

 

鉄道下をくぐるアンダーパスが開通
▲今町交差点側から撮影。道路標識の内側がアンダーパス道路

 

鉄道下をくぐるアンダーパスが開通
▲今町交差点から見たアンダーパス部分。自動車・オートバイ専用の道路となっている

 

鉄道下をくぐるアンダーパスが開通
▲「清州」と名づけられた東側交差点(市道長瀬川西線)からの様子。写っている車両は北側から右折

 

東西双方向に通行が可能で、これまで柏原駅周辺は踏切のみだった自動車・オートバイの通行が変化しました。北側には歩道も設置されています(歩道は安全上の観点から、自転車は押して進むことが呼びかけられています)。

 

鉄道下をくぐるアンダーパスが開通
▲北側に歩道も設置された。自転車は乗って通行できないことになっている

 

鉄道下をくぐるアンダーパスが開通
▲線路下の歩道部分

 

式典終了後は周辺地域の住民による「歩き初め」。正式な開通前の時間だけ歩行が許され、参加者全員が開通したアンダーパス部分の通行を体感しました。

鉄道下をくぐるアンダーパスが開通
▲この日だけの「歩き初め」が実施された

 

なお、東側にあたる市道上市法善寺線には「堅下駅下り北」という交差点標識がつけられました。

鉄道下をくぐるアンダーパスが開通