大和川河川敷に青い大きな車両がやってきた!これは昨年11月13日に行われた「かしわらフェスタ」でのひとコマです。
会場の北側では警察車両や消防車両の展示ブースがあって、家族連れで見学する様子が印象的な光景でした。
▲右の車両の高さから見て特殊さが判断できる
ひと際目立っていたのが、警察の災害用特別車両です。現役の車両が2台展示されており、そのうちの1台(上の写真右)は、最大40度の傾斜を登ることのできる高性能救助車「UNIMOG(ウニモグ・ダイムラー社のブランド)U4023」。
被災地での物資や人員輸送に活躍するもので、柏原警察署警備課の担当の方にお聴きすると「大阪府に3台しかない」希少な車両とのこと。筆者も実際に乗ってみると、運転台は1m以上の高さがある重厚な設計となっていました。
初めに写っていたもう1台は、救助用道具を運搬する車両。その車体には、昨年(2021年)7月の静岡県での土砂災害、2017年の福岡県朝倉市などの九州北部豪雨災害や2018年広島での豪雨災害でも、大阪府警の人たちが救助に駆けつけた際の写真が貼られていました。
「一般的に災害対応と言えば自衛隊や消防のイメージが強いのですが、実は警察もこのような車両で駆けつけているんです」と担当者さん。
もうすぐ阪神・淡路大震災から27年。いざという時の備えはひとりひとりの心構えも大切です。一方で、このような災害対応の尽力があることも、あらためて知ることができました。
2012年に「かしわらイイネット」を設立。地域の情報発信をはじめSNS講座講師、各種講座の主催も担う。趣味は音楽、天然石探しなど、いずれもロック。