熊本地震から今年4月で8年。1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災、そして今年は能登半島地震と、大きな災害をもたらした地震が起きています。
東日本大震災後の東北の記録と発信を行う、大阪教育大学の写真サークルFILM。FILMの活動について、かしわらイイネットでは過去に2016年神霜祭などで取材しました。
2023年12月11日〜15日には大阪教育大学、今年2月17日・18日には八尾プリズムホールにおいて、2023年度FILM写真展「あなたの大切な人へ」が行われました(※写真は八尾プリズムホールでの模様)。
そこで、2023年度代表の吉村さんに近況を伺いました。学生サークルのため年度ごとにメンバーが入れ替わりつつ、活動は現在も受け継がれています。
メンバーは2023年度で22人。「写真を楽しむ」ことを掲げながら、サークル活動の軸は今も東北訪問、記録活動としています。
昨年夏は8月9日〜11日の行程で、12人が宮城県気仙沼市や岩手県陸前高田市などを訪れました。自費での訪問。
今回訪れた場所のひとつが、「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」。ここは被災した宮城県気仙沼向洋高等学校の旧校舎が震災遺構として保存されています。
地震と津波の爪あとが当時のまま残され、津波の高さでえぐられた校舎跡、流されてきた車などが今なお残る場所。復興で整備されたエリアから一転する光景に、初めて訪れるメンバーは衝撃を覚えたそうです。
(2024.04.18. :写真をご提供いただき、下の2枚を追加しました)
語り部は地元の高校生で、互いにほぼ同世代。震災当時は幼少期でした。訪問することで、当時の詳しい状況を共有することができました。
陸前高田市では、今年も認定NPO法人桜ライン311岡本翔馬さん、防災士の佐藤一男さんなど、これまでのFILMを知る人たちへ取材。民泊で市民の方からも聞き取りました。その記録や感想を今回の展示として実施。
「私たちが体感した現地の記録を伝承することが、それぞれの防災意識を高め、今後の減災につながれば」
と、吉村さん。「今後もFILMは東北訪問を柱に活動を継続し、次の代へと継承していきます」と話していただきました。
詳細は、下記noteに「オンライン写真展」が掲載されていますので、ご覧ください。
FILM note(オンライン写真展)
2023年度写真展「あなたの大切な人へ」
https://note.com/film_oku/n/n164f4d915256
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※最終更新 2024.04.18. 22:04