秋晴れの好天だった11月18日(日)は、柏原市内の各所でイベントが開催されていました。
国分の大和川親水公園では「三市(柏原市・羽曳野市・藤井寺市)総合防災フェスタ」が開催。
三市の消防組合、各地域の消防団、その他各団体や市民団体などが揃い、防災に関する取り組みをテーマに、土のう積みや放水、消防車への試乗、地震の揺れなど、様々な体験や展示などのコーナーが多数設けられていました。
そのようななかで注目したのは、三市の薬剤師チームが集まって展示されていた「災害時のお薬」についての取り組みです。
柏原市薬剤師会会長の吉本さんにお話をお聴きしました。吉本さんは、岡山県真備町における豪雨災害においてボランティアとしてお薬をいち早く届け、被災地の状況を目の当たりにしたことで、今回のような展示へと結びついています。
吉本さんによると、最近の気象状況や岡山県真備町の水系を考えると、大和川・石川の合流する大和川も決して他人事ではなく、いつ起こるかわからない水害への対策を日頃から行っていくべき、とのこと。
展示ブースでは、昨今すっかり定着したスマートフォンでも開発されているアプリ「e-お薬手帳」の普及活動、お薬をまとめて入れる「おくすり箱」の重要性を訴えられていました。
アプリでは、日頃の手帳と比較すると水害の際に多少濡れても使えるだけでなく、家族の使用状況がひと目でわかるようになっていること、また個人で常備するのも大切ですが「おくすり箱」は咄嗟の際に一度にまとめて持ち出せるようにしておいてほしい、と説かれていました。
被災地において体調を崩した際、特に持病を抱える場合はこれらの使用状況がわからないと、初めから診察をし直す必要が出てくる。このような管理を日頃から行っておくと、早めに薬の処方ができるというのが印象に残りました。